無料ツール · ネームサーバーの委任を確認
ネームサーバー確認ツール
ネームサーバーを変更したのに反映されない——そのとき知りたいのは「待てば直るのか、もう壊れているのか」です。ドメインを入力すると、レジストリ自身の登録内容を RDAP で読み、独立した 2 系統の公開リゾルバが何をキャッシュしているかを並べて表示します。NS の問い合わせに対する答えは 2 種類ではなく 3 種類です。NOERROR + NS レコードあり = 委任は生きていて、キャッシュの期限切れを待っている状態。NXDOMAIN = 上位ゾーンにそのドメインの委任がない。SERVFAIL = 委任はあるが権威サーバーが答えていない。そして、レジストリに新しいネームサーバーがすでに登録されていれば待つだけ、古いままなら待っても直りません。.jp は RDAP が公開されていないため、JPRS WHOIS での確かめ方を下で説明します。無料・登録不要で、Clize には何も送信されません。
他の言語:English繁體中文日本語한국어EspañolFrançaisDeutschPortuguês (Brasil)
ドメイン名でもホスト名でも URL でも構いません(www.example.jp / https://example.jp/blog も可)。NS・SOA・MX・TXT は登録可能なドメインに対して、A・AAAA は入力したホスト名に対して問い合わせます。
1 行に 1 つ、カンマ区切りでも構いません。入力すると、設定した組み合わせがレジストリに届いているか(RDAP のある TLD)と、公開 DNS から返ってくるかも判定します。
例で試す — それぞれ 3 種類の答えのうち別の 1 つに当たります:
出典:JP DNS の更新間隔は JPRS「JP DNSの更新間隔短縮の実施について」と JPDirect(JPRS)の反映時間の説明、WHOIS の欄と状態は JPRS WHOIS 検索結果の表示例、JPRS の RDAP の対象は JPRS RDAP ご利用ガイド、ロックは JPRS レジストリロックサービス、申請の窓口は JPRS よくある質問、登録の順序は JPRS の Lame Delegation 解説。事業者の反映目安は お名前.com Navi ガイドと エックスサーバーのよくある質問。仕様は RFC 2308(ネガティブキャッシュ)、IANA の RDAP bootstrap(レジストリの探し方)、RFC 7480 §5.6(ブラウザから RDAP を読める理由)、ICANN の EPP ステータスコード(hold と update prohibited の意味)。2026 年 6 月の障害は当社自身の記録です。
ネームサーバーの変更が反映されたか確認する手順
このページ上で完結する 3 ステップです。ブラウザから HTTPS で公開情報(DNS とレジストリの RDAP)を読むだけなので、管理画面の認証情報は不要で、インストールも登録もありません。
- ドメインを入力します。 ドメイン名・ホスト名・URL のいずれかを入力して「確認」を押します。レジストリ自身の登録内容を RDAP で読み、並行して dns.google と cloudflare-dns に NS・SOA・A・AAAA・MX・TXT を問い合わせます。レジストリのいまの答えと、独立した 2 つのキャッシュが並びます。
- 最初に委任の行を読みます。 状態は 3 つのいずれかです。NOERROR + ネームサーバーなら委任は生きていてキャッシュ待ち。NXDOMAIN なら上位ゾーンに委任がなく、待っても状況は変わりません。SERVFAIL なら委任はあるものの、その先のサーバーがゾーンを応答していません。
- 次にレジストリとリゾルバを見比べます。 レジストリに新しいネームサーバーがすでに登録されているのに、リゾルバが古い値を返しているなら、そのリゾルバがキャッシュを持っているだけです。これが「浸透待ち」の実体で、放っておけば終わります。レジストリ自体が古い組み合わせのままなら、変更はレジストリに届いておらず、待っても直りません。.jp のように RDAP を公開していない TLD では 2 系統のリゾルバを見比べ、レジストリ側は JPRS WHOIS で確かめます。
答えは 2 種類ではなく 3 種類です
この話題の説明はたいてい「動いている」か「まだ浸透中」の 2 択になっています。この切り分けが間違っているせいで、放っておいても絶対に直らない状態を 3 日間待ってしまう人が出ます。NOERROR + NS レコードあり = 委任は生きていて、キャッシュの期限切れを待っている状態。NXDOMAIN = 上位ゾーンにそのドメインの委任がない。SERVFAIL = 委任はあるが権威サーバーが答えていない。
| 返ってくる答え | 意味 | 待てば直る? |
|---|---|---|
NOERROR + NS レコード | レジストリに委任があり、その先のネームサーバーも応答している。ここに表示される値が、外から見えている値です。 | はい(表示が新しい値なら)。古い値なら、まだ保持しているキャッシュがあるだけで、期限が来れば消えます。 |
NXDOMAIN | 上位ゾーン(jp. / com. など)に問い合わせた結果、その名前は存在しないという答え。辿るべき委任そのものがありません。 | いいえ。この状態で進行中のものは何もありません。 |
SERVFAIL | 上位ゾーンから委任は返ってきた——つまり委任はある——のに、その先のサーバーが答えられなかった状態。NS の指定ミス、移行先にゾーンを作っていない、上位に残った DS レコードが現在の DNSSEC 鍵と合わない、などです。 | いいえ。ゾーンか DS レコードを直す必要があります。 |
「ネームサーバー 確認」で上位に出るページの多くは、事業者のヘルプで管理画面の見方を説明しています。ただ、ネームサーバーの値は 3 か所にあります。管理画面に保存した値、レジストリに登録されている値、リゾルバがキャッシュしている値です。「反映されない」はそのどこかがずれている状態で、ずれている場所が、待つか動くかを決めます。ツールは SOA も読みます。健全なゾーンは自分の SOA を返し、委任のないドメインは NXDOMAIN と一緒に上位ゾーンの SOA を返します。ブラウザではどちらも「開かないページ」ですが、まったく別の問題です。
「DNS 浸透」の正体は、キャッシュの期限切れです
日本語圏では長らく「浸透」という言い方そのものが議論の的になってきましたが、その指摘は技術的に正しいものです。何かがサーバーからサーバーへ伝播しているわけではありません。変更がレジストリに登録されれば、新しい委任はそのまま上位ゾーンに載ります。時間がかかるのは、古い答えをキャッシュしてしまったリゾルバが、その TTL が切れるまで古い答えを返し続けるからです。だから上限は「24〜48 時間」という慣用句ではなく、古いレコードの TTL と、上位ゾーンが委任の NS に付けている TTL で決まります。後者は jp. で 86400 秒(24 時間)、com. で 172800 秒(48 時間)です(2026 年 9 月 26 日、権威サーバーで実測)。ツールはどの応答にも、そのコピーの残り TTL を付けます。2 系統で値が違えば、それが「浸透中」の実体です。
出力の先頭に出るレジストリの行は、多くの TLD でこれを推測なしに決着させます。RDAP(gTLD で WHOIS の後を継いだ登録情報の照会プロトコル)はレジストリがいま登録しているネームサーバーを HTTPS で返し、RFC 7480 は公開情報をブラウザから読めるようにすることを勧めています。レジストリに新しいネームサーバーがすでに登録されていれば、待っているのはキャッシュだけ。古いままなら、変更はまだ届いていません。.com・.net(Verisign)、.org、.app・.dev、.ai・.info などはこの形で答えるので、お名前.com・ムームードメイン・Xserverドメインで取得した .com や .net でもレジストリの行が出ます。.jp は次の節で扱います。
.jp の場合:RDAP はなく、JPRS WHOIS と JP DNS で確かめる
.jp のレジストリは JPRS(日本レジストリサービス)ですが、JPRS は .jp の RDAP を公開しておらず、IANA の RDAP 一覧にも .jp はありません(2026 年 9 月 26 日確認)。JPRS の RDAP は、JPRS がレジストラとして取り次ぐ .com・.tokyo など 20 種類の gTLD 等のためのものです。そのため .jp や .co.jp では、このページはレジストリの行を出せず、2 系統のリゾルバだけで判定します。代わりに見る場所は 2 つです。
一つめは JPRS WHOIS。Web の whois.jprs.jp か、whois -h whois.jprs.jp example.jp(末尾に /e で英語表示)。JPRS 自身の手順書も、登録したネームサーバーは WHOIS で照合するよう案内しています。
| 見るもの | 汎用・都道府県型(example.jp) | 属性型(example.co.jp など) | 読み方 |
|---|---|---|---|
| ネームサーバー | [Name Server] | p. [ネームサーバ] | JPRS に登録されている組み合わせ。新しい値なら、残りはキャッシュ待ちです。 |
| 状態 | Active | Connected(ネームサーバーあり)/ Registered(なし) | 廃止の申請後は To be suspended / To be deleted、廃止後は Suspended / Deleted。待っても解決しません。 |
| DNSSEC | [Signing Key] | s. [署名鍵] | jp. ゾーンに載っている DS そのもの。移行前の事業者の鍵なら SERVFAIL の第一容疑です。 |
| 更新時刻 | [最終更新](JST) | ネームサーバーを変えた時刻より前なら、変更はまだ JPRS に届いていません。 | |
二つめは JP DNS そのもの。dig +norecurse NS example.jp @a.dns.jp はキャッシュを通さず .jp の権威サーバーに聞くので、JPRS がいま公開している委任がそのまま返ります(co.jp なども同じ)。付いてくる TTL は 86400 秒で、ここから古い委任を受け取ったリゾルバは、最長でこの時間それを使い続けます。
待ち時間の組み立ても .jp 固有です。JPRS は 2006 年 4 月から、指定事業者経由の申請を処理してから 15 分程度をめどに JP DNS を更新しています(それまでは 1 日 1 回)。JPRS の JPDirect も反映は 15 分程度で、JPRS WHOIS にも順次反映され、午前 3 時〜5 時は原則として JP DNS を更新しないと書いています。2026 年 9 月 26 日には jp. の SOA シリアル(UNIX 時刻として読める値)が 09:15:02 → 09:30:03 → 09:45:02 → 10:00:03 UTC と 15 分刻みで進んでいました。待つのは「処理後 15 分程度」と「古い委任のキャッシュが最長 24 時間」の二段で、JPRS も、DNS サーバーの変更は申請直後から 24 時間以内に新しい設定でつながると説明しています。お名前.com の最大 72 時間程度、ムームードメインの数時間〜72 時間、エックスサーバーの数時間〜最大 24 時間程度は、TLD を区別しない目安です。JPRS WHOIS が新しい値なら待つだけ。古いままなら変更は JPRS に届いていないので、確認先は管理画面の事業者です(.jp の申請はすべて指定事業者経由)。
ネームサーバー変更のあとに実際に壊れるもの
8 つでほぼ網羅できます。上の委任の状態でどの系統かが分かり、ここで何を見に行くかが決まります。
- 管理画面では保存できているのに、レジストリまで届いていない。公開 DNS には古い値が残り、レジストリの行も古いネームサーバーのまま(.jp では 2 系統とも古い値で一致し、JPRS WHOIS も古いまま)。待つのではなく、事業者に問い合わせる案件です。
- 移行先にゾーンを作らないまま委任だけ切り替えた。指定されたサーバーはそのドメインを知らないので、2 系統とも SERVFAIL。先にゾーン、後で委任——ムームードメインのヘルプもムームーDNS のセットアップを先に済ませるよう案内し、JPRS の技術解説も、動いていない DNS サーバーを登録すると lame delegation になると注意しています。
- DNSSEC を有効にしたまま移行した。上位に残った DS が移行前の鍵を指し、検証するリゾルバは新しい側の答えを拒否します。全体的に SERVFAIL なのに、新しいネームサーバーに直接聞くと正常に答えます。レジストリの行(.jp なら [Signing Key] / s. [署名鍵])に DS があればほぼ確定です。レジストラで DS を削除し(お名前.com Navi なら「DSレコード設定」)、TTL を待ってから新しい側で有効化し直します。
- レコードを移していない。委任も正常、ゾーンも生きているのに、実際にアクセスされるホスト名の A / AAAA がない。「変更はうまくいったのにサイトが表示されない」の最頻出パターンです。
- MX と SPF・DKIM・DMARC を忘れている。メールはサイトより静かに、遅れて壊れます。送信側が数日リトライするためです。アドレスの行だけでなく MX と TXT の行も見てください。
- 単に古くて長い TTL の中にいる。何も壊れていません。上の残り TTL がそのままカウントダウンです。
- 移行のあいだにドメインが期限切れになった、あるいは TLD ゾーンから外れた。見え方は NXDOMAIN と上位ゾーンの SOA、レジストリの行では
client hold・server hold・redemption periodなどの状態。.jp なら JPRS WHOIS の [状態] で、JPRS も Web やメールが急に使えなくなったら WHOIS で状態を確かめるよう案内しています。更新・回復・事業者への連絡が必要で、待っても何も起きません。 - ロックが更新を拒否した。
client update prohibitedはレジストリにドメインの更新を拒否させる指定(JPRS の表記では「登録情報変更禁止」)で、server update prohibitedはそのレジストリ側版です。古いネームサーバーの横にどちらかがあれば、まずロックを疑います。client はレジストラで、server はレジストリを通してしか外せません。.jp では JPRS の「レジストリロックサービス」が同種の仕組みで、設定中はネームサーバー設定を含む登録情報の変更申請の受付が制限されます。
ネガティブキャッシュ:直したのに NXDOMAIN が返り続ける理由
いちばん厄介なのは、直したのに何も起きないパターンです。委任を直した後も、ネガティブキャッシュの TTL(SOA の minimum)のあいだは NXDOMAIN が返り続けることがあります。リゾルバは「この名前は存在しない」という事実もキャッシュします。RFC 2308 はその寿命を SOA の minimum フィールドと SOA レコード自身の TTL の小さい方と定めており、ツールはこれを 1 つの数字で表示します。jp. と com. はどちらも 900 秒(2026 年 9 月 26 日実測)、ルートは丸 1 日です。
これは自社のドメインで実際に経験しました。2026 年 6 月、4 つの .app ドメインがレジストリ側の委任を失い、約 4 日間にわたって世界中で NXDOMAIN を返しました。レジストラが委任を書き戻したのは 6 月 30 日 17:30 UTC ですが、その晩の時点でも多くの利用者からは復旧して見えませんでした。障害中に問い合わせたリゾルバが、まだネガティブキャッシュの窓の中にいたからです。その間ずっと、Cloudflare のゾーンは active、レジストラの状態欄は verified と表示していました。正しかったのは、2 系統から読んだ公開の権威 DNS だけです。4 層のドメイン健全性チェックがベンダーの状態欄ではなくレジストリ層から始まるのは、この経験があるからです。
実務上は、NXDOMAIN とネガティブキャッシュ 900 秒が出たら、委任を直してから 15 分は「直らなかった」と判断しないこと。1 日と出たら長い尾を覚悟し、その間に二度目の「修正」を入れないことです。
ターミナルで同じ確認をする
このページに独自の仕組みはなく、どの行も dig で再現できます。ツールは入力したドメイン用のコマンドをそのまま出力します。要になるのは次の 5 つ、.jp ならさらに 2 つです。
dig NS example.com +short # 委任がいま解決する先
dig @8.8.8.8 NS example.com +short # 特定のキャッシュ 1 つに同じ質問
dig @1.1.1.1 NS example.com +short # もう 1 つのキャッシュ。答えが違えば浸透待ち
dig SOA example.com # NXDOMAIN なら authority に否定したゾーンが出る
curl -sL https://rdap.org/domain/example.com # レジストリ自身の登録内容(NS・状態・DNSSEC)
# .jp は RDAP がない(rdap.org も 404 を返す)ので、代わりにこの 2 つ
whois -h whois.jprs.jp example.jp/e # JPRS WHOIS(/e で英語表示)
dig +norecurse NS example.jp @a.dns.jp # JP DNS がいま公開している委任(TTL 86400)
鎖全体を見たいなら、dig +trace NS example.jp がルートから 1 委任ずつ辿り、どこで止まるかを示します。Windows なら nslookup -type=NS example.jp 8.8.8.8。どちらも使えない環境でも、同じ 2 系統のリゾルバは HTTPS で答えます。
curl -s -H 'accept: application/dns-json' \
'https://dns.google/resolve?name=example.jp&type=NS'
このページが実際に投げているのがこのリクエストです。JSON の Status が RCODE(0 が NOERROR、2 が SERVFAIL、3 が NXDOMAIN)、Answer がレコードで、否定応答では Authority にそれを出したゾーンの SOA が入ります。
ブラウザから見えないもの、CLI で足せるもの
このページの限界もはっきりさせておきます。ブラウザから話せるのは HTTPS のフルサービスリゾルバと、多くの TLD ではレジストリの RDAP です。読めるのは、レジストリに何が登録されているか、委任の鎖が解決するか、ゾーンが何を答えるか、の 3 つ。TLD のネームサーバーには直接聞けず、管理画面や事業者側の申請待ちも見えず、.jp のように RDAP をブラウザに開いていない TLD ではレジストリそのものが見えません。手前のプロキシ、未発行の証明書、作られていないホスティングの割り当て、502 を返すオリジンも見えません。どれも体感は「ネームサーバーを変えたらサイトが落ちた」ですが、DNS の問題ではありません。
clize domain check <domain> は、この 1 層目の上にさらに 3 層を重ねたものです。同じ 2 系統の DoH 探索(dns.google を優先、cloudflare-dns をフォールバック、RCODE を 3 状態として読む)に続けて、Cloudflare のゾーン、ホスト名とサイトワーカーの結び付き、実際に内容が配信されているかを確認します。4 層を 1 コマンドで。ドメインを省略すればアカウント上の全ドメインを一巡し、プラットフォーム側では 30 分ごとの cron が同じ探索を回して、2 回連続で異常だったときにだけ警告メールを送ります。
周辺については、DNS TTL 計算ツールが切り替え前に TTL をいつ下げるかを、Agent Domains が CLI からのドメインの購入・取り込み・接続を扱っています(後者は英語)。日本語での全体像は Clize の日本語トップにあります。
よくある質問
ネームサーバーを変更したのに反映されません。待てばよいのか壊れているのか、どう見分けますか?
時計ではなく、応答コードとレジストリを見ます。NS の問い合わせが NOERROR + NS レコードなら委任は生きていてキャッシュの期限切れ待ち、NXDOMAIN なら上位ゾーンに委任がなく待っても変わらない状態、SERVFAIL なら委任はあるが権威サーバーが答えていない状態です。次にレジストリの登録内容を見て、新しいネームサーバーがすでにあれば残りはキャッシュだけ、古いままなら変更が届いておらず、待っても反映されません。.com などはこのページがレジストリの行を表示し、.jp は JPRS WHOIS の [Name Server] 欄で確かめます。
.jp や .com のネームサーバー変更は、反映までどれくらいかかりますか?
決まった時間はありませんが、数字に分解できます。.jp は指定事業者からの申請を JPRS が処理してから 15 分程度で JP DNS が更新され(午前 3 時〜5 時は原則として更新なし)、そのあと古い委任のキャッシュが最長 24 時間残ります(jp. の委任 TTL は 86400 秒)。.com の委任 TTL は 172800 秒(48 時間)です。これに古いレコード自身の TTL が加わります。事業者ヘルプの「最大 72 時間」は TLD を区別しない目安です。ツールは応答ごとに残り TTL を表示するので、推測ではなく残り時間を読めます。
whois ではネームサーバーが変わっているのに、nslookup に反映されないのはなぜですか?
whois はレジストリの登録内容を、nslookup はリゾルバのキャッシュを見ているからです。whois に新しいネームサーバーが出ていれば変更は届いていて、古いコピーが委任の TTL(.com は最長 48 時間、.jp は最長 24 時間)の間だけ返り続けます。whois が古いままなら、いくら待っても nslookup は変わりません。2 つの DNS チェッカーで結果が違うのも、別々のキャッシュを見ているからです。このページはレジストリ(RDAP)とリゾルバの答えを並べるので、どちらの状態かが一度で分かります。.jp は JPRS WHOIS で確かめます。
.jp ドメインを調べると、レジストリの行が表示されないのはなぜですか?
JPRS が .jp についてブラウザから読める RDAP を公開していないからです。IANA の RDAP 一覧にも .jp はなく(2026 年 9 月 26 日確認)、JPRS の RDAP は JPRS が取り次ぐ .com や .tokyo などの gTLD 用です。代わりに JPRS WHOIS(whois.jprs.jp、Web でも whois コマンドでも可)で、汎用 JP なら [Name Server]、co.jp などの属性型なら p. [ネームサーバ] の欄を見ます。[状態] が Active(属性型は Connected)なら登録は有効で、[最終更新] が最後に変わった時刻です。キャッシュを通さない JP DNS の委任は dig +norecurse NS example.jp @a.dns.jp で見られます。
DNS の浸透(反映)を早める方法はありますか?
他人のキャッシュを早く切らせる方法はありません。できるのは、変更の前に古いレコードの TTL を下げておくこと(1 日前に下げれば、キャッシュの寿命は数時間ではなく数分になります。ただし委任の TTL はレジストリが決める値で、.jp は 86400 秒のままです)と、手の届く 2 つのキャッシュを消すことです。Google Public DNS と Cloudflare(1.1.1.1)には、名前を 1 つ指定してキャッシュを消せる公開ページがあります。効くのは自分とそのリゾルバの利用者だけで、レジストリが古いネームサーバーのままなら、どのキャッシュを消しても直りません。
直したはずなのに NXDOMAIN が返り続けます。なぜですか?
ネガティブキャッシュです。リゾルバは「この名前は存在しない」という事実も一定時間覚えており、RFC 2308 はその長さを SOA の minimum フィールドと SOA レコードの TTL の小さい方と定めています。.jp と .com はどちらも 900 秒(15 分)、ルートでは丸 1 日です。ツールは NXDOMAIN のときにこの秒数を表示するので、「直っていない」と判断する前にどれだけ待つべきかが分かります。2026 年 6 月の当社の障害でも、委任が戻った数時間後まで NXDOMAIN が返り続けました。
コマンドを使わずに、管理画面ではなく外から見えているネームサーバーを確認できますか?
このページのツールがそれです。ブラウザから HTTPS でレジストリの RDAP と dns.google・cloudflare-dns に問い合わせ、レジストリの登録内容と、2 系統が返す NS・SOA・A・AAAA・MX・TXT を残り TTL 付きで並べます。管理画面に出るのは「保存した値」で、外から見えている値とは別物です。同じ結果を再現できる dig・curl・whois のコマンドも出力します。インストールもアカウントも不要です。
このツールは入力したドメインをどこかに送信しますか?
送る先は、公開 DNS リゾルバ 2 つ(dns.google と cloudflare-dns)と、その TLD を運営するレジストリの RDAP サーバー(.com なら Verisign)だけです。RDAP の窓口を探すために IANA の一覧ファイルも読みますが、そこへドメイン名は送りません。.jp は RDAP がないので送り先はリゾルバ 2 つだけです。Clize には何も送られず、アカウントも登録もありません。ツールはブラウザ内で動く小さなスクリプトで、第三者のサービスを使いたくなければ、出力されるコマンドを手元で実行してください。
ブラウザから見えるのは 2 層。CLI は 4 層を見ます。
同じ 2 系統の委任探索に加えて、Cloudflare のゾーン、ホスト名の結び付き、実際に内容が配信されているかまで。ドメイン 1 つでも、アカウント上の全ドメインでも。プラットフォーム側では 30 分ごとに再実行し、2 回連続で異常だったときにだけ通知します。
$ npm i -g @clize/clize && clize install $ clize domain check example.jp[ Agent Domains(Clize)→ ]